【宿泊ルポ】豊富温泉 川島旅館 - 究極のバターとオイルの湯。感動と注意点の全貌
北海道の最北端に位置する、知る人ぞ知る名湯「豊富温泉」。その中心で、1927年の創業以来、多くの湯治客や旅人を癒してきた老舗「川島旅館」。しかし、その名は単なる老舗という言葉だけでは語り尽くせない。リノベーションされた館内はモダンでおしゃれな雰囲気を放ち、提供される食事は独創性に溢れ、多くのリピーターを惹きつけてやまない。本記事では、膨大な数の宿泊者の声を徹底的に分析し、この宿が提供する至福の体験という「メリット」と、予約前に必ず知っておくべき「デメリット」を、余すところなくお届けする。
ホテル名 |
豊富温泉 川島旅館
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特徴 | 美肌効果抜群!全国でも珍しい天然オイルバスで心と体をデトックス |
料金 | 18,150円〜 |
住所 | 北海道天塩郡豊富町温泉 |
投稿件数 | 109 件 |
評価 | 4.3 / 5.00 |
第1章:唯一無二の温泉体験 - 世界でも希少な"オイルの湯"
川島旅館の評価の根幹をなすのは、間違いなくその特異な温泉だ。「世界で2ヶ所だけ」とも言われる油分を含んだ泉質は、訪れる人々に強烈な印象を残している。
メリット:肌が記憶する、極上の湯治体験
- 圧倒的な泉質と効能:口コミで最も多く語られるのが「石油のような独特の匂い」。このオイル成分と豊富な湯の花が、驚異的な保湿効果をもたらす。「アトピーで悩んでいた肌が落ち着いた」「乾燥肌がしっとりした」「肌がツルツル、スベスベになる」といった、肌質の改善を実感する声が多数寄せられている。
- 多彩な浴槽で長湯を楽しむ:大浴場には、42℃前後に調整された主浴槽のほか、加温なしの34℃前後の「源泉ぬる湯」があるのが大きな特徴。「ぬる湯と熱い湯を交互に入ることで、いつまでも入っていられる」と、温泉を心ゆくまで満喫できる工夫が絶賛されている。豊富温泉郷で唯一という露天風呂も完備している。
- 24時間入浴可能:深夜や早朝でも入浴できるため、自分のペースで好きなだけ温泉を楽しめる点は、多くの宿泊者にとって大きな魅力となっている。
デメリット:期待値と現実のギャップ
- 浴槽のサイズ:「大浴場は広くはない」「こじんまりしている」という意見が多数。「4〜5人でいっぱいになる」ため、日帰り入浴客もいる時間帯や混雑時には、ゆったりと入れない可能性も指摘されている。
- 泉質の比較:一部の温泉通からは「近隣の『ふれあいセンター』のお湯に比べるとオイル感が薄い」という声も。期待値が高いだけに、わずかな差が気になる人もいるようだ。
- お風呂の温度管理:ごく少数だが、「お風呂の温度が低く、水風呂状態だった」「露天風呂が水だった」という深刻な指摘も見られた。これは滞在時の運にも左右される可能性がある。
「石油成分の入った温泉も濃度が濃く、気持ち良かった。お湯にも料理にも癒やされました。」
第2章:食の革命 - 自家製バターが織りなす感動のコース
温泉と並ぶ、川島旅館のもう一つの顔が「食事」。特に、宿オリジナルの自家製バターを使った料理は、多くの宿泊者を虜にしている。
メリット:ここでしか味わえない、記憶に残る美食
- 感動のバター料理:夕食で多くの人が絶賛するのが、「贅沢な豊富バターのアヒージョ」と、複数のフレーバーを楽しめる「バターの食べ比べセット」。「パンをおかわりしてバターを全部食べつくした」「濃厚でいながらくどくない塩味が最高」と、この一皿のために再訪したいという声すらある。
- 朝食のバターバイキング:朝食のハイライトは、数種類のフレーバーバターが並ぶ通称「バターBAR」。「利尻昆布バター」「山わさびバター」をご飯にのせ、醤油を垂らして食べるという未知の体験に「ご飯が進みすぎて危険」「朝から食べ過ぎてしまった」と大好評。パンとの相性も抜群だ。
- 独創的なコース内容:ビジネスプランでも「食事が素晴らしい」と評価は高く、板長おまかせプランでは鹿肉のソテーなど、地元の食材を活かした創作料理が楽しめる。旅館の食事とは思えない、おしゃれなコース仕立てが新鮮だと評価されている。
デメリット:好みが分かれる味付けと、サービスへの指摘
- 量と味付けの問題:「夕食の量が少し物足りなかった」という声がある一方で、「バターが多くてくどく感じた」という正反対の意見も。味付けに関しても「全体的に薄味」「自宅のご飯よりやや低めなクォリティ」といった厳しい評価が存在する。
- 食材の質への疑問:「お刺身が冷凍物なのか味がしない」「キノコに石づきとおがくずが残っていた」など、食材の処理や質に関する見過ごせない指摘が複数あった。
- 提供スタイルへの不満:「ご飯を食べるタイミングが全くわからなかった」「飲みかけのビールを下げられた」など、食事の提供方法やサービス面でのスムーズさに欠けるという意見も散見される。
「ビジネスプランなのに食事が素晴らしい。毎回追加オーダーするバターの盛り合わせは今回も良かった。思わずビールが進んでしまいます。」
第3章:癒しの空間と滞在のリアル - 客室・施設の評価
「旅館」という名前に反し、館内は「おしゃれなペンション」「洋風コテージ」と評されることが多い。そのスタイリッシュな空間と、現実的な設備面には大きなギャップが存在する。
メリット:センスが光る、心地よい共有空間
- 清潔でおしゃれな館内:「リニューアルされていて非常にきれい」「木のぬくもりに癒される」と、館内の清潔感とデザイン性は高く評価されている。靴下や素足で歩くスタイルも、その心地よさの一因となっている。
- 充実したパブリックスペース:薪ストーブが置かれたロビーラウンジや、たくさんの本が並ぶ図書スペースがあり、「部屋よりそこで過ごした」という声も。滞在を豊かにする工夫が随所に見られる。
デメリット:プライバシーと快適性に関する最重要注意点
- 客室の設備:最大の注意点は、多くの客室に「トイレと洗面所がない」こと。共用の設備は清潔に保たれているものの、「やはり不便」「設備の古さを感じる」という不満は根強い。
- 客室の狭さ:特にシングルルームは「5畳とこじんまり」「狭い」という意見が大多数を占める。
- 壁の薄さと騒音問題:口コミで最も頻繁に指摘されるのがこの問題だ。「隣室のいびきや会話、扉を閉める音が筒抜け」「終始騒音が聞こえ居心地良くなかった」という声が非常に多い。音に敏感な人にとっては、滞在の快適性を大きく損なう可能性がある。
- その他:「エアコンが2時間で自動停止する設定で、夏は夜中に暑くて目が覚める」という過去の指摘や、「貸切露天風呂は外階段を使わねばならず、雨の日は大変」といった、特定の部屋に関するリアルな声もある。
「ロビーはオシャレで素敵なペンションと言った感じ。部屋はこじんまりとしてますが、きれいで清掃も行き届いています。」
第4章:心温まるおもてなしと、宿のアイドル
施設のハード面だけでなく、ソフト面である「人」と、そして「猫」の存在が、この宿の評価をさらに奥深いものにしている。
メリット:心に残るホスピタリティと究極の癒し
- 丁寧なスタッフの対応:「スタッフの方も全員感じよくてホスピタリティを感じた」「接客が素晴らしくてホッと出来る」など、スタッフの親切で丁寧な対応を賞賛する声が大多数を占める。送迎サービスも非常に喜ばれている。
- 看板猫「れんげくん」の存在:この宿の評価を語る上で欠かせないのが、看板猫の「れんげくん」。「めちゃんこかわいい」「人懐っこくて癒される」「彼に会いたくてまた来る」といった熱狂的な声で溢れている。温泉や食事と並ぶ、この宿の大きな魅力となっている。
デメリット:一部に見られるサービスへの不満
- 対応のばらつき:全体的に高評価な一方、「接客が事務的」「チェックアウトの時もそっけなくてちょっと寂しく感じた」など、一部のスタッフの対応にマニュアル的な冷たさを感じたという意見も存在する。
- 会えないこともあるアイドル:看板猫のれんげくんは気まぐれ。「居る日といない日がある」「今回は会えなかった」という声もあり、必ず会えるわけではないことは覚悟しておく必要がある。
「猫のれんげ君がめちゃんこかわいい。居る日といない日があるので、部屋に居てにゃーにゃーと声が聞こえてきたらふれあいにいくべし!」
結論:川島旅館は、どんな人に「最高の宿」となりうるのか?
川島旅館は、万人が手放しで満足できる宿ではないかもしれない。しかし、その強い個性が旅の目的と合致した時、唯一無二の感動を与えてくれる宿であることは間違いない。最後に、どのような人にこの宿をおすすめできるか、できないかをまとめる。
この宿を心から楽しめる人
- 泉質最優先の温泉好き:施設の豪華さよりも、世界的に希少な「オイルの湯」そのものを体験することに価値を見出す人。
- 食に探究心のある人:「バターでご飯を食べる」といった、既成概念を覆す新しい食体験をポジティブに楽しめる人。
- おしゃれな空間で静かに過ごしたい人:ペンションのような雰囲気の中で、読書や温泉、猫とのふれあいを通じて心からリフレッシュしたい人。(特に一人旅、カップルにおすすめ)
- 施設のデメリットを許容できる人:客室の狭さ、トイレ・洗面の共有、壁の薄さといった点を事前に理解し、それを上回る魅力に期待できる人。
慎重な検討をおすすめする人
- 客室のプライバシーと設備を重視する人:部屋にトイレ・洗面所は必須であり、隣室の生活音などが気になる人。
- 伝統的な「旅館」のサービスを求める人:広々とした和室、部屋食、至れり尽くせりの仲居サービスといったものを期待する人。
- コストパフォーマンスを厳しく評価する人:支払う金額に対し、設備の豪華さや食事のボリュームを第一に求める人。
あなたの旅のスタイルは、どちらに近いだろうか。この記事が、豊富温泉「川島旅館」での滞在を検討する一助となれば幸いである。
【豊富温泉 川島旅館】の楽天トラベル口コミ
総合評価:総合評価 4.30
🏆 強み:食事 | ❌ 弱み:立地 設備アメニティ
ホテル名 |
豊富温泉 川島旅館
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読み | とよとみおんせん かわしまりょかん |
特徴 | 美肌効果抜群!全国でも珍しい天然オイルバスで心と体をデトックス |
料金 | 18,150円〜 |
住所 | 北海道天塩郡豊富町温泉 |
最寄り駅 | 豊富 |
電話番号 | 0162-82-1248 |
FAX | 0162-82-1270 |
アクセス | JR宗谷本線・豊富駅より車で10分またはバスで15分。バス停「豊富温泉」徒歩1分(豊富駅から送迎可※3日前までに要予約) |
駐車場 | 有り 無料 予約不要(駐車場は当館裏側にある公共の駐車場をご利用下さいませ) |
投稿件数 | 109 件 |
評価 | 4.3 / 5.00 |