【辛口分析】ホテルベアモンテの口コミは本当？宿泊者が語る“最高の部屋”と“たった一つの弱点”

北海道最高峰、旭岳の麓に静かに佇む「東川・旭岳温泉 ホテルベアモンテ」。リニューアルを経て洗練されたと評判ですが、その実態はどうなのでしょうか。

この記事では、特定の誰かの感想ではなく、100件を超える膨大な宿泊者の口コミデータを徹底的に分析。賞賛の声はもちろん、あまり表には出ない正直な意見までを拾い上げ、このホテルの真の姿に迫ります。ホテルの提供する情報だけでは見えてこない、リアルなメリット・デメリットを知った上で、あなたの旅が最高の思い出になるよう、客観的な情報をお届けします。

ホテル名	東川・旭岳温泉　ホテルベアモンテ
特徴	『住むように泊まる』ここにしかない居心地。目の前で焼き上げる道産肉料理＆ビュッフェを心ゆくまで。
料金	18,930円〜
住所	北海道上川郡東川町旭岳温泉
投稿件数	503 件
評価	4.27 / 5.00

データが導き出す「ホテルベアモンテ」のメリット・デメリット総括

数多くの口コミから浮かび上がってきた、このホテルの強みと課題点をまずは一覧でご紹介します。

宿泊者が絶賛する5つのメリット

• 圧倒的な部屋の広さとデザイン性：「声が出た」「帰りたくない」という声が続出する、ホテルの最大の魅力。
• クオリティの高い食事：地元の食材を活かした手作りビュッフェと、焼き立てのメイン料理が高評価。
• 最高のロケーション：旭岳ロープウェイまで徒歩数分という、登山・スキー客にとって絶対的なアドバンテージ。
• 心温まる接客：記念日への配慮など、スタッフの親切で丁寧な対応を評価する声が多数。
• 充実のサウナ施設：3種類のサウナと水風呂は、サウナ好きから「楽園」と称されるほど。

宿泊前に知っておきたい5つのデメリット（注意点）

• 露天風呂がない：リニューアルでサウナ施設になったため、これが最大のウィークポイントと感じる人が多数。
• 食事の提供タイミング：夕食のメインディッシュが早めに出てくる点に、戸惑いの声が複数。
• 空調の一括管理：季節の変わり目には、部屋が暑すぎると感じる場合がある。
• 一部の清掃への指摘：全体的に清潔との評価の中、ごく稀に清掃の甘さを指摘する声も。
• フロントの混雑：チェックインが集中する時間帯は、人手が足りず待つことがある。

【項目別】口コミ深掘り分析｜宿泊者のリアルな声

それでは、各項目をさらに詳しく見ていきましょう。

1.【部屋】「帰りたくない」と言わしめる、感動レベルの空間体験

このホテルの口コミで、最も熱量を持って語られているのが「部屋」です。多くの宿泊者が、期待をはるかに超える体験をしたと報告しています。

メリット

「部屋に入った瞬間、夫婦で『広い！』と声が出ました。大きなソファもベッドもすごく良く、自宅以上にくつろげる空間でした。」

「メゾネットタイプは子供たちが大喜び。デザインセンスも雰囲気も全てが至高で、何もせずともマインドフルな状態になれました。ここはサンクチュアリです。」

具体的には、「スーペリアツインで50㎡以上」という圧倒的な広さが、開放感と満足感に直結しています。さらに、旭川家具で統一されたインテリア、バルミューダの電気ケトル、TivoliのBluetoothスピーカーといった「備品のこだわり」も高く評価されており、「おしゃれ」「センスが良い」という言葉が並びます。リニューアルによって2部屋を1部屋にしたという構造が、この贅沢な空間を生み出しているようです。

デメリット

ただ、この完璧に見える部屋にも、いくつかの注意点が指摘されています。

「部屋は綺麗だったけど、冷蔵庫横の隙間に埃が溜まってて…」

「6月中旬でしたが部屋の室温が28度。冷房は使えず扇風機を借りましたが、メゾネットの2階部分はもっと暑く、結局リビングのソファで寝ました。」

全体的な清潔感は高く評価されているものの、ごく一部の口コミで「清掃が行き届いていない箇所があった」との声が見られました。また、より重要なのが「空調問題」です。全館一括管理のため、春や秋などの中間期には冷房が使えず、暑く感じたという報告が複数あります。特に日当たりの良いメゾネットタイプでは顕著なようで、暑がりの方は注意が必要です。

2.【食事】「ビュッフェの常識を超えた」美食への賛辞と、小さな本音

「美味しい」の一言で終わらない、具体的な賞賛が食事には寄せられています。

メリット

「夕食も朝食も、素材自体が美味しいのはもちろん、工夫や手作りを感じさせてくれ、ワクワクしながら食事をすることが出来ます。家族も絶賛でした！」

「特に夜はライブキッチンのウドの天ぷらを冷たいお蕎麦の上に乗せて食べるのが絶品で、朝食ではウドとグレープフルーツのマリネが真似したくなるほどの美味しさでした。」

地元の新鮮な野菜を使った料理や、一つ一つ手の込んだデザート、そしてメインで提供される「十勝ハーブ牛のステーキ」などが、多くの宿泊客の舌を唸らせています。「ついつい食べ過ぎてしまいました」という嬉しい悲鳴が、その満足度を物語っています。

デメリット

一方で、この高評価の食事にも、いくつかの改善を望む声が上がっています。

「席に着きビュッフェを取りに行って戻ってきたところで間もなくメインのポークが出てきました。前菜を食べ始めたところです。冷めてしまいます。」

最も多く指摘されているのが、この「メインディッシュの提供タイミング」問題です。焼き立てを味わってほしいというホテルの意図とは裏腹に、ビュッフェを楽しんでいる最中に出てきてしまうことに戸惑う人が多いようです。また、「美味しいけれど、ビュッフェの種類は思ったより多くない」「乳製品やアイスがないのは残念」といった声や、「子供向けのメニューがもう少しあれば」という家族連れからの要望もありました。

3.【風呂・サウナ】サウナ好きの聖地か、露天風呂派の悩みどころか

温浴施設は、あなたの旅の目的によって評価が180度変わる、最も重要なチェックポイントです。

メリット

「屋外サウナの露天水風呂、残雪を眺めて入るのはサウナ好きには最高です。」

「大浴場には何とサウナが３つもあり、最高でした。ソロ活、サカツには打ってつけのホテルです。」

ロウリュも楽しめる本格的なサウナが複数あり、水風呂、外気浴スペースも完備。そのクオリティはサウナ愛好家から絶大な支持を得ています。「サウナ目的で泊まった」という人もいるほどで、このホテルを選ぶ強力な動機になっています。

デメリット

しかし、その裏側で最も多く寄せられているのが、以下の意見です。

「温泉は普通、サウナは種類が多かった。ただ、露天風呂が無く残念でした。」

「風呂も露天風呂ではなく、露天サウナって・・意味不明。露天風呂があればいいのに。期待していただけにガッカリでした。」

リニューアルの際に、以前あった露天風呂が露天サウナと水風呂に変わりました。そのため、「旭岳の絶景を眺めながら湯に浸かる」という体験を期待していた宿泊者からは、落胆の声が相次いでいます。温泉の泉質自体は良いと評判なだけに、「露天風呂の有無」は、このホテルを選ぶ上での最大の分岐点と言えるでしょう。

4.【接客・サービス】心に残る、温かいおもてなし

メリット

「結婚記念日に宿泊しました。スタッフの方がチェキで写真を撮ってくれ、写真写りが思ったより良くて、いい思い出フォトが残せました。」

「チェックイン時の外国人の方がものすごく愛想のある方でハッピーなはじまりでした。レストランで顔を合わせても、名前で呼んでいただきホテルとしての姿勢が良く感じられました。」

マニュアル的ではない、一人ひとりに寄り添ったサービスが高く評価されています。記念日への配慮や、スタッフのフレンドリーな対応が、旅の満足度を大きく向上させていることが分かります。

デメリット

「フロント係のスタッフが1人で対応していたことです。それほど待ち時間が長かった訳ではありませんが、もう少しスタッフを増やせば快適なのにと思います。」

サービスの質が高い一方で、物理的な「人手不足」を感じる場面があるようです。特にチェックインが集中する時間帯には、フロントで待つ可能性があることは念頭に置いた方が良いかもしれません。

【結論】ホテルベアモンテは、どんな人に最もおすすめできるのか？

100件以上の口コミを分析した結果、ホテルベアモンテは「万人受けする完璧な宿」というよりは、「特定の価値観を持つ人に、深く、強く刺さる宿」だという結論に至りました。

もしあなたが、

• 日常を忘れさせる、広々とおしゃれな空間で過ごす時間そのものを旅の目的としたい人
• 旭岳の自然をアクティブに楽しむための、最高の拠点を求めている人
• 温泉よりも、本格的なサウナで心身をととのえることに喜びを感じる人

であるならば、このホテルは最高の選択肢となる可能性が非常に高いです。露天風呂がないことや、食事の提供スタイルといった小さなデメリットを補って余りある、唯一無二の価値体験があなたを待っています。

逆に、旅の宿に求めるものが「雄大な景色を望む露天風呂」や「完璧に管理された空調」、「至れり尽くせりのフルサービス」であるならば、他の選択肢を検討する方が賢明かもしれません。

この記事で紹介した多くの「声」が、あなたのホテル選びの羅針盤となれば幸いです。ぜひ、ご自身の旅のスタイルと照らし合わせ、最高の旭岳ステイを計画してください。