ノスタルジックな気分に浸る。小樽の歴史的建造物をリノベーションした、趣あるホテル・旅館3選

かつて「北のウォール街」と呼ばれ、北海道経済の中心地として栄えた港町、小樽。その繁栄の面影は、今なお街の至る所に点在する重厚な歴史的建造物から感じ取ることができます。近年、これらの貴重な建物をリノベーションし、その歴史や物語を継承しながら、現代の感性を取り入れたユニークなホテルや旅館が次々と誕生しています。ここでは、建物の記憶に触れ、ノスタルジックな滞在が叶う3つの宿をご紹介します。

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【泊まるだけで、物語の主人公】小樽の歴史的建造物をリノベした感動ホテル3選

かつて「北のウォール街」として栄華を極めた港町、小樽。石造りの倉庫群や重厚な銀行建築が立ち並ぶ街並みは、歩いているだけで時間を遡るような不思議な感覚に包まれます。

「せっかく小樽に泊まるなら、ありきたりのホテルじゃ物足りない」「建物の持つ歴史や物語に触れながら、特別な夜を過ごしたい」

そんな本物志向のあなたへ。この記事では、小樽の歴史的建造物をリノベーションし、その記憶を未来へと繋ぐユニークなホテルだけを厳選して3軒ご紹介します。過去の面影と現代の快適さが見事に融合した空間は、きっとあなたの小樽旅行を忘れられないものにしてくれるはずです。

まずはココから！小樽の記憶を旅するホテル早わかり比較表

ホテル名	リノベーション元	特徴	こんな人におすすめ
UNWIND HOTEL & BAR OTARU	旧越中屋ホテル	激動の歴史を纏うクラシックな世界観。夕暮れ時の暖炉バーでのフリーワインは格別。	映画の主人公気分を味わいたいカップル・女子旅
OMO5小樽 by 星野リゾート	旧小樽商工会議所	OMOレンジャーと巡る街歩きツアーが魅力。小樽の街を遊びつくす拠点に最適。	アクティブに街の魅力を発見したい旅人
ホテル・トリフィート小樽運河	（運河の倉庫群がモチーフ）	小樽運河まで徒歩2分の好立地。銭湯絵師が描いた壁画のある大浴場で旅の疲れを癒せる。	快適性と観光の利便性を両立させたい家族・グループ

【UNWIND HOTEL & BAR OTARU】激動の歴史を纏う、北海道初の外国人専用ホテルの記憶に泊まる

映画の世界に迷い込む、唯一無二のブティックホテル

小樽市指定歴史的建造物「旧越中屋ホテル」の物語を受け継ぐ、UNWIND HOTEL & BAR OTARU。ここは、昭和初期に外国人専用ホテルとして開業後、将校クラブ、米軍施設と、まさに小樽の激動の歴史と共に歩んできた建物です。JR小樽駅から運河方面へ歩くこと約10分、歴史地区に溶け込むように佇むその姿は、訪れる者を一瞬で非日常の世界へと誘います。

一歩足を踏み入れれば、そこはまるでクラシック映画の世界。アールデコ様式の美しい階段やステンドグラスが、当時の華やかさを静かに物語ります。夕暮れ時には、暖炉の火が揺れるバーでフリーフローのワインを片手に、建物の記憶に思いを馳せる…。そんなロマンチックな時間を過ごせるのが最大の魅力です。客室は天井高3.4mと開放感にあふれ、モダンで快適な空間が歴史の重厚さと見事に調和しています。

昭和6年（1931年）に北海道初の外国人専用ホテルとして建てられた「旧越中屋ホテル」をリノベーションしたブティックホテルです。戦時中には将校クラブ、戦後は米軍に接収されるなど、激動の歴史を歩んできました。館内に一歩足を踏み入れると、当時の面影を残す大階段やステンドグラスが目を引きます。夕暮れ時には、ロビーバーでフリーフローのワインを片手に暖炉の火を眺め、建物の記憶に思いを馳せる特別なひとときを過ごせます。

【OMO5小樽 by 星野リゾート】「北のウォール街」の記憶を継ぐ、街ごと楽しむリノベーションホテル

街の案内人"OMOレンジャー"とディープな小樽へ

「ただ泊まるだけでは終わらせない！」という星野リゾートならではのコンセプトが光るOMO5小樽 by 星野リゾート。小樽経済の中心地「北のウォール街」に佇む「旧小樽商工会議所」をリノベーションしたホテルです。歴史の趣が薫る南館と、機能的な北館からなり、ニシン漁で栄えた港町の魅力を再発見できる仕掛けが満載です。

JR小樽駅から徒歩約9分、観光の拠点として絶好のロケーション。このホテルの真骨頂は、街を知り尽くした「ご近所ガイド OMOレンジャー」の存在です。彼らが案内する早朝の街並み散策ツアーに参加すれば、観光客の知らない小樽の素顔に出会えるはず。歴史的建造物としての価値はもちろん、小樽の街全体をアクティブに楽しみたい旅の拠点として、これ以上ない選択肢と言えるでしょう。館内にはコインランドリーもあり、長期滞在の旅人にも心強い味方です。

「北のウォール街」と呼ばれたエリアに建つこのホテルは、小樽市指定歴史的建造物の「旧小樽商工会議所」をリノベーションした南館と、現代的なデザインの北館で構成されています。OMOブランドならではの、街を知り尽くした「ご近所ガイド OMOレンジャー」が案内するツアーも魅力の一つ。観光客が少ない朝の時間帯に、歴史的建造物が立ち並ぶ街並みを散策するツアーなどに参加すれば、小樽のディープな魅力に触れることができます。

【ホテル・トリフィート小樽運河】運河の記憶をデザインに込めた、小樽モダンに浸る滞在

快適性と旅情を両立する、運河エリアの新拠点

歴史的建造物のリノベーションではありませんが、小樽の歴史的世界観にどっぷり浸るというテーマで外せないのがホテル・トリフィート小樽運河です。JR小樽駅から徒歩約7分、小樽運河まではわずか徒歩2分という最高のロケーションが魅力。このホテルは、運河の倉庫群をモチーフに、レンガや軟石、ガス灯といった小樽らしい要素をふんだんに取り入れてデザインされた「小樽モダン」な空間が広がります。

歴史の記憶を現代のデザインに昇華させた館内は、どこを切り取っても絵になる美しさ。特に、昔懐かしい銭湯を思わせる大浴場は、旅情たっぷりの空間で旅の疲れを心地よく癒してくれます。 2階にはコインランドリーや自動販売機も完備されており、利便性も抜群です。本物の歴史建築に泊まる緊張感よりも、快適な空間で小樽らしい雰囲気を気軽に楽しみたい。そんなニーズに完璧に応えてくれるホテルです。

小樽運河や旧日本銀行をはじめとする歴史的建造物が密集するエリアに位置し、「小樽モダン」をテーマにデザインされたホテルです。館内にはレンガや軟石、ガス灯を思わせる灯りや古木といった、小樽運河の倉庫内を連想させる要素がふんだんに盛り込まれています。特に、昔懐かしい銭湯の雰囲気を再現した大浴場は、旅情を一層かきたててくれるでしょう。